2011年 03月 29日
震災発生から二週間余りが経ち、毎日歩いている新宿の街も落ち着きを取り戻しつつある。 僕の住む武蔵野市吉祥寺では計画停電もなく、報道で言われているような買い占めなんかも起こっていない。その様子は極めて平和。 そして暖かな日差しの今日、東京で桜の花が咲き始めました。 この季節、井の頭公園では毎年のように乱痴気騒ぎが繰り返され、近所に住む身の僕としては欝陶しくさえ思っていたものです。しかしそんな光景すら、いざ見れなくなってしまうとなると愛おしさすら感じてしまう。 地震の揺れで家のテレビがひっくり返り液晶パネルが割れてしまったので、NHKのUst配信停止以降はテレビニュースは見ていない。かわりに見るパソコンのディスプレイに映るのは、日増しに大きくなるばかりの数字達。死者、行方不明者、シーベルト、ベクレル、半減期、避難区域。わかったようなわからないような、目に見えない恐怖。 真綿で首を絞めるように悪化の一途をたどる原発の状況や、未だ多くの方が避難所生活を余儀なくされていることを考えれば、無用な宴会などはたしかに自粛すべきだとは思います。しかし神々を迎え入れ鎮める意味を持つお祭りまでが次々中止となってしまうのはどうかと思う。 僕自身の周りでもいろんなイベントが中止となっているのが現状ですが、どうしてもやめられないことがある。それはどんな状況でも日々写真を撮り続けること。そしてその写真を発表し続けること。 予定通り4月5日より写真展を開催いたします。 震災を挟んで撮影した、僕の大好きな東京の写真。たくさんの人に見ていただきたいです。
by ariphoto
| 2011-03-29 01:15
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