2006年 09月 06日
北海道の十勝地方に行っていたのですが、此処には僕が二十歳の頃の数ヶ月を過ごした町がある。 撮影の移動中、その町を通過した。 車中にて、当時の事を思い出そうとしても記憶は遥か彼方。 断片的な思い出しか残っていない。 時間の経過のせいもあるが、何より僕の身の丈が違う。 幼い頃に遊んだ公園を訪れて、その狭さに驚く感覚だ。 いつも立ち読みしていた本屋も ベビーカステラの味のするたこ焼き屋も 灰色の町も 姿こそあれど、僕にはもう必要がない。 そして帰京。たった五日間離れただけでも、東京は違う顔を見せる。 いや、僕が違う顔を見てるんだ。 新しい僕の、新しい東京だ。 単なる出張といえども、帰るのはいつも新しい場所であるべきだ。
by ariphoto
| 2006-09-06 00:23
| daily
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